3年前、このマッチングアプリ・シェアハウス「桃ケ丘荘」を作ったときには、ちょうどマッチングアプリが脚光を浴びはじめ、「出会い系アプリ」ではなく「マッチングアプリ」と世間的にも呼び名が浸透してきたころでした。
このころに比べ、今では10組に1組のカップルがマッチングアプリで出会っているという時代になりました。
しかし、今でも「出会えない」だったり「安全性に保証がない」という言葉はよく耳にします。
実際のところ使ってみないとわからないということもあるのですが、周りに使っている人がいないと一歩踏み出せない人も多いと思います。
そこで、私は安全性にも配慮の元、シェアハウスする中でさまざまななタイプの女性に「マッチングアプリ」を使ってもらい、「暇つぶし目的に使っても安全なアプリなのか」、はたまた本当に恋活・婚活したい時期になったときに、「マッチングアプリは出会いの場として最適なのか」を集団で検証することにしました。
それが、桃ケ丘荘なのです。
桃ケ丘荘に集められた住人
桃ケ丘荘の入居条件は、好奇心旺盛であり新しいものに抵抗がない性格であること。
その条件に見合った女性、合計6名とシェアハウスをしています。
それぞれ、漫画家志望、ゲーマー、大学生、婚活中のOL、上京したての事務員、そしてマッチングアプリ研究家で構成されています。
住人はそれぞれ、毎週月曜日の夕食時に、自分のマッチングアプリで起こった出来事を報告することになっています。
もちろん参加自由定例なので、その日に遊びの約束が入ってしまったりしたら、別の日に話したりもします。
ここで暮らすことでわかってきたことは、同じマッチングアプリでも、人によって仕様ニーズが違うので、出会いも変わってくるということです。
同じプロフィール検索をしていても人それぞれ興味の対象が違います。
ですから、同じ対象群のなかでも選び出してくる男性や、スルーする男性が、変わってくるのです。よくよく考えれば、当たり前ですよね。
しかし、この差を利用し、集団でマッチングアプリを同時期に検証することによって、「遊び目的で使いたいときはこんな人に注目するといい」「逆に恋活・婚活中ならこういう人は避けたほうがいい」とみんなで再確認できるポイントが見えてくるのです。
マッチングアプリを集団で検証することによって目指す目標
このシェアハウスを通して、目指す目標があります。
それはどんな人でも自分に合ったマッチングアプリの使い方を見つけられるようにすることです。
単に暇つぶしであっても、危険を伴う暇つぶしはあまり賢くありません。
マッチングアプリの記事で「こういう人は危ないから避けましょう」などと書いてあるものもありますが、実際に書いている人が横で見ているわけではないので、今のトレンドに即した「危ない人の基準」は異なる可能性があるのです。
しかし、第三者目線を入れることで「この人は危ないんじゃないか」というのを実際のケースに即して判断できるため、トレンドに合わせた基準を再設定できると考えいています。
また、対象を一個人ではなく集団で検証することにより、独りよがりな基準ではなく、誰もが納得する、「安全性の基準」そして各々にあったマッチングアプリの使い方を見いだせるのです。
結びに
とはいえ、堅苦しいことは抜きに、この「桃ケ丘荘」で起こる出来事を楽しんでいただければと思います。
今からの時代は、外での出会いも難しくなってくるかもしれません。
スマホで簡単に出会えるマッチングアプリを安全に使うこと、
そして人との繋がりを見つけるきっかけとしてマッチングアプリが役立てばいいなと思います。